#18 Viva Raul / Paulo Malheiros

Instrumental

今日はブラジルの器楽奏者の本人名義アルバムをご紹介!
MPB黄金期以来シンガーソングライターが増えた中、器楽奏者というのは悲しくも昔から変わらず陰に隠れた存在であります。。泣
最近はマルチプレイヤー的なアーティストも増えましたが、所謂“職人系”の器楽奏者の素晴らしさをもっと知ってほしいなぁと兼ねてから思っています。

彼らは有名歌手らのバックバンドで活躍しながら、自分たちの音楽を常に模索しています。
今日紹介するパウリーニョも売れっ子アーティストたちのバックバンド時代を経て、今回待望のソロ名義作品を発表しました。
そうそう、パウリーニョはGrooveria Electroacústicaのバックでも活躍していましたよ。私も大好きで何度か観に行っています!

クレジット表記に誤りがあるようでFrançois de limaとなっていますが、パウリーニョです!

パウリーニョは私が通っていたタトゥイ音楽院で当時教鞭をとっていて、演奏のアドバイスはもちろん、授業後は一緒に飲みに行ったりと良くしてもらいました。
ムードメーカーで常に冗談を言っては皆を笑わせていましたが、リハーサルの時はとっても真剣な顔なのが印象的でした。
そんなパウリーニョに私の新しいプロジェクト“動画で観るライナーノーツ”の第一回目のゲストとして、自身のアルバムについてお話ししてもらいました。

私が中でも印象に残ったのは「Viva Raul」です。
動画の中でパウリーニョが話ししていますが、トロンボーンを本気で勉強したいと思ったのはハウル・ジ・ソウザのおかげだそうですね。
補足としてここに書きたいと思ったのが、サンパウロ州はこういった無料のワークショップとか音楽フェスティバルが非常に多いんですよ!主催は多くが自治体、もしくは大企業です。

各フェスティバルは登録期間に自分の名前と身分証明を登録するだけ。
有料のフェスティバルでも100レアル程*で全日程(だいたい3~5日間)受講できます。中には期間中の宿や軽食も無料で提供もしてくれる所もあります。
フェスティバルはワークショップの他、夜には一般公開でコンサートが開催されます。(そのあと朝までセッションがあったり)
*100レアルは2022年3月現在のレートで約2300円

多くの場合でテストやレベル分けがありません。
そのため、大人数向けのワークショップなどでは受講者は音大卒だったり、スケールを覚えた程度などバラバラですが、講師たちはその中でも全員に興味深い話題を提供しています。(元音楽講師の私からすると、これは本当に凄い事だと毎回感心していました)

実際に私が音楽院に通っていた頃、パウリーニョのように教会で管楽器を始め、こういったワークショップやフェスティバルに参加して音楽の道を志したと話してくれた友人が沢山いました。

公立学校には音楽の授業がなく社会的格差が大きいブラジルでは、教会や自治体が音楽に興味をもつ一人でも多くの子供たちが楽器を借りたり、レッスンをしたり、音楽に触れられるようにと取り組んでいます。フェスティバルの他にも自治体の音楽教室などもありますので、また次回紹介したいと思います。

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